レディスブランド「トモウミオノ」(小野智海)の19年春夏は、一つひとつのアイテムを別のテーマで考えたようなラインナップだ。セーラーパンツのようにボタンを配置したキュロット、セーターを肩から掛けたように袖が前にぶら下がるデザインのニットベスト、ベースボールシャツのようにネックラインを太く切り替えたブラウスなどがある。ディテールを足して作るのでなく、カッティングの工夫で完成させているのが特徴だ。少しエキセントリックだが静かな印象で、大人の服に仕上がっている。全体に〝重なり合うファサード〟をキーワードにしたという。
なかでも目を引くのが、19世紀の女性が乗馬する際に横座りしていた話から発想したフレアスカート。横座りしたとき、膝まではきれいに隠れて、前側の裾は風で舞い上がるサーキュラースカートのように後ろに流れる形にした。シンプルなストライプで作っている。
いつも出しているトレンチコートは今回、ウエストをドローストリングに。テーラードジャケットは花びらを2枚重ねたような半袖にタッセルを下げた。ベーシックなテーラードジャケットや、それとセットアップできるジョドパーズなどもある。価格はジャケット7万~9万円前後、トレンチコート8万円、シャツ・ボトム3万円など。
