【東京ブランドに聞く】自粛期間中&ショップ再開後の人気商品は?

2020/06/17 11:00 更新


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 コロナ禍での営業自粛が解除された6月、東京ブランドにここ2カ月の人気商品を聞いた。家で過ごす時間が増えたことで気軽に着られるジャージーアイテムの需要が伸びたのと同時に、在宅勤務用にリラックス感があってきちんとして見える服を探す人が増えている。

(青木規子)

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◇しわにならないリネン風

 「エンフォルド」では6月のショップ再開前後からプルオーバー(写真①、2万2000円)とジョドパーズ(②、1万9000円)を組み合わせた定番のセットアップが売れている。生地は洗えるリネンライクでしわになりずらいため、家でリラックスしながら着られる。楽だけど、見た目がきれいな点も受けている。ダークグリーンとクリームの2色。ジャージートップやドレスも売れている。

 ウェブ会議ではバストアップが画面に映るため、きちんと見えるトップやボタンダウンシャツも人気が高い。レフ板代わりになる明るい色のトップを求める人も多い。

 ECでは意外な反応もあった。これまでECでの取り扱いが少なかったコレクションラインを販売したところ、顧客だけでなく、普段店に来る機会が少ない地方客も購入しており、好調だった。「ナゴンスタンス」の水着(③、2万3000円)や夏小物もよく売れた。

①「エンフォルド」のリネン風プルオーバー
②「エンフォルド」のリネン風ジョッパーズ
③「ナゴンスタンス」の水着

◇ECの女性客が倍以上に

 「サイ」は、ショップ再開後もECの稼働率が高い。ポロシャツや鹿の子のヘンリーネックトップ(④、1万5000円)、軽いアウターなど、定番商品が動いている。例年、この時期はきれいめのトラウザーズが売れるが、在宅勤務が増えたことでリラックス感のあるドローストリングでウエストを絞るイージーパンツやチノパンの動きが良い。撥水(はっすい)性のあるアウターや、汎用性の高いレザーのポシェット(⑤、1万5000円)も需要が高い。

 4月のショップ休業以降、ECでの品揃えを充実させたことで女性客が2倍以上に増えた。今まで来店できなかった人、通販を希望する人が多いことが分かった。既存のEC客とは違う顧客が増えている。

④「サイ」の鹿の子のヘンリーネックトップ
⑤「サイ」のレザーポシェット

◇上質素材で快適な家時間

 「ビューティフルピープル」では自粛期間中、コットンジャージーのタンクトップやTシャツ(⑥、左から1万3000円、1万4000円、1万6000円)が人気だった。「1枚でも着られる大人の肌着」をイメージして開発したもので、上質な超長綿をあえて太番手で編み上げている。綿100%とは思えない伸縮性と、しっとりとした肌触りが特徴。高密度なので下着が透ける心配もない。

 例年、5月前後はジャージー類がよく売れるため、今回はインスタグラムでも提案した。「おうち時間が増えたので、家でも快適に過ごせる質の良いものを求めている人が増えたようにも思う」。

⑥「ビューティフルピープル」のタンクトップやTシャツ

 「チノ」でも、5月上旬からシャツやベーシックなジャージーアイテムなどが売れている。一番人気のコンパクトなシャツ(⑦、2万9000円)は一見シンプルだが、アシンメトリーなボザム切り替えなどのデザインが人気の理由。4月上旬は、ナイロンのフーディー(⑧、5万5000円)やジャケット、薄手のトレンチコートといったアウターも売れた。

⑦「チノ」のコンパクトシャツ
⑧「チノ」のナイロンフーディー

◇自宅でも楽しめる雑貨

 「トーガ」は、普段から人気の雑貨が好評だった。ベルトやバッグに加えて特にイヤリング(⑨、「トーガ・プルラ」1万5000円)が伸びている。ECでは協業商品が集中的に売れることも。カンフーシューズの「パンダメリカ」と協業した東賀(トーガ)の刺繍入りシューズはルームシューズとしても使えるため5月中、売れ行きが良く完売した。「ポーター」との協業アイテムも動きが良かった。

 原宿店の営業再開後は、ECで気になっていたシューズを試着しに来店する人が目立つ。一番人気はトーガ・プルラの定番のメタルスニーカーサンダル(⑩、4万9000円)。気温が上がるなか、サンダルを買う人が男女ともに増えている。

⑨「トーガ・プルラ」のフリンジイヤカフ
⑩「トーガ・プルラ」のメタルスニーカーサンダル

 「ミュベール」でも雑貨が人気。5月前半までは自宅を彩るホームグッズが良く動いた。「ノリタケ」と協業したスズラン柄のカップ&ソーサー(⑪、5000円)やケーキ皿は、ギフト需要も高かった。財布を新調して気分を上げたい人も多いようで、スズラン柄の二つ折り財布も売れている。外出が少しずつできるようになった5月後半以降、薄手の服も動き始めた。


⑪「ミュベール×ノリタケ」のスズラン柄のカップ&ソーサー

◇10~20代男性客が来店

 ショップ再開後、女性客より男性客が多いという傾向もある。特に10~20代の若い男性が多い。日本に住んでいる外国人の若い男性客なども挙げられる。パルコに出店するチノもその傾向が顕著で、「ファッション好きの男子が来店している」という。

 デザイナーブランドを好んで買う女性は30~40代の働く世代が多く、在宅勤務や時差出勤が増えたため、仕事帰りに店に寄る機会が少なくなっているようだ。また、外でおしゃれがしたい女性にとって、在宅勤務だとその気持ちが盛り上がらないというのも理由の一つになっている。

 5月7日にアポイント制で再開した「サカイ」の青山店でも、女性よりも男性が多く来店している。男性に人気だったのは、襟がミリタリー、身頃がストライプのハイブリッドシャツ。女性客は「きちんとした日常着」を求める傾向が強く、コットンのニットとシャツをドッキングさせたクラシックラインが売れているという。


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