トウキョウベースの20代向けセレクト業態「コンズ」が好調だ。24年9月からスタートしたメンズとユニセックスが軸のショップで、仕入れブランドのデザイナーに企画を依頼したオリジナルジーンズのヒットから伸び始めた。8月にはウィメンズの単独店も出すなど出店を増やし、3年後(27年1月期)売上高30億円を目指す。
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既存業態より若い世代を狙い、国内ブランドでストリートやグランジ要素を取り入れたスタイリングを提案している。
「最初の数カ月は苦戦した」(熊沢俊哉ディレクター)。浮上のきっかけとなったのは仕入れブランド「ネヴァーフォーゲット」の山田拓治デザイナーが手掛けたオリジナルジーンズ(税込み2万2000円)だ。カーブシルエットと大胆なダメージ加工、手頃な価格が受けた。ヒットが生まれたことで客が増え、仕入れブランドも売れ始めた。25年上期(2~7月)の売上高は予算比20%増だった。

女性客も増えたためウィメンズの店を出した。8月22日にオープンしたコンズウィメンズ原宿店は1~3階で、売り場面積132平方メートル。トウキョウベースが複数の店を出しているのと同じ通りに出した。国内のデザイナーやインフルエンサーブランドの商品のほか、「コトハヨコザワ」の横澤琴葉氏と「シングスザットマター」の武笠綾子氏が手掛けたオリジナルも売る。
今後は主要都市へのメンズ・ウィメンズの複合店を出店する計画だ。将来的には15店を目指す。