トウキョウベースは中国・上海にセレクト業態「ステュディオス」と、24年にスタートした若年層向けで新感覚のミックススタイルを提案する「コンズ」の路面店を開設した。
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2店とも現地で高感度層が買い物をする富民路エリア(上海市静安区)に隣接して出店し、服好きの新規客を狙う。コンズは海外初出店で、両ブランドにとって、今回が中国・上海での独立店舗初進出となる。

ステュディオスは茶室の要素をフィッティングルームに取り入れるなど、日本の文化を取り入れた内装に仕上げ、「ニードルス」と別注のシャツを限定で販売する。コンズは、オープン初日から店内に次々と客が訪れ、店舗前は一時的に混雑するほど盛況だった。

富民路は、感度の高い若者が集まるストリートとして近年急速に注目されつつあり、今回のオープンは、地元ファッションシーンに新たな波をもたらすと期待されている。
また、路面店ならではの自由な営業時間設定も魅力の一つ。通常は正午から午後9時まで営業しているが、来店状況やイベントに応じて柔軟に対応できる点は、百貨店内のショップにはない大きな利点といえる。
異なるコンセプトを持つステュディオスとコンズが、カルチャーとファッションの交差点・富民路でどのような化学反応を起こすのか。今後の展開から目が離せない。