飛躍の時、東京ブランド秋冬

2015/05/18 07:06 更新


 東京ブランドへの注目が高まっている。「目の肥えた大人客にも提案できるクオリティーのブランドが育ってきた」(リステア)というように、立ち上げ5~10年前後の中堅ブランドを中心に、飛躍の時を迎えつつある。13年秋に始動した「ハイク」は、今や一部のファッショニスタだけでなく、雑誌『VERY』に代表されるママ層などにもヒット。

 「タロウ・ホリウチ」「アカネ・ウツノミヤ」などは有力店を開拓している。円安を追い風に、海外市場をめざす動きも多い。15~16年秋冬物は、クリーンなムードをリアルにこなしたスタイルが中心。一方で挑戦的な提案も従来より目立ち、勢いを感じる。

ハイク ミリタリーをシックに
 今季もテーマは設けず、得意とするミリタリーやワークといったベーシックウエアから着想した。と言っても、作り出すイメージはカジュアルではなくシック。ロング&リーンのシルエットがメーンで、シンプルなメルトンコートやテーラードジャケットがクリーンで端整な表情だ。トラックパンツや裾にジップが付いたパンツも、カジュアルではなくややドレッシーにまとめる。メランジュニットのニットアイテムは柔らかい印象。人気の「マッキントッシュ」「アディダス」との協業ラインも継続している。

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