東京ブランド春夏、手の込んだ技術

2015/11/13 06:57 更新


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マスキュリンからフェミニンへ

 東京ブランドの16年春夏物は、カットワークや刺繍、パッチワーク、プリーツ加工など、手の込んだテクニックを取り入れたデザインが目をひく。この間、マスキュリンのムードがしばらく続いていたが、今季はぐっとフェミニンに振れている印象だ。

 ブランド設立10周年を迎えた「アンソール」(櫻井綾)は、プレスプリングに続いてウエスタンのムード。繊細な素材や凝ったディテールを取り入れて、カジュアルになり過ぎない、大人のウエスタンに仕上げている。ジップフロントのコートは、袖口の細かいカットワークと、ポケットまわりに飾った丸スタッズをポイントにする。合わせるのは、4種類の生地をはぎ合わせたプリーツスカートや、レースのワイドパンツ。Gジャンも、胸元をレースに切り替えることで柔らかいイメージにした。15~16年秋冬の消化率が良かったこともあって、春夏物もバイヤーから好評だという。

「アンソール」コート9万8000円、はぎ合わせのプリーツスカート4万5000円
「アンソール」コート9万8000円、はぎ合わせのプリーツスカート4万5000円

 

 「ロキト」(木村晶彦)は、プリミティブな要素を感じさせるアイテムを揃えた。幾何学模様とハチドリのモチーフを組み合わせて総刺繍したオーガンディーのベルテッドドレスに、鳥の尾羽のようにバックを長くしたロングスカート。得意のオパールテクニックのドレスは、カーキ、オレンジ、ブラウンといった、サファリやネーティブといったテーマを連想させる色を組み合わせた。三越伊勢丹の婦人靴のオリジナルレーベル「ナンバートゥエンティワン」と組んで、シューズの企画も強化している。レースアップのフラットサンダルや、ビーズパーツをびっしり飾ったアンクルストラップサンダルなどを作った。

「ロキト」ブルゾン3万8000円、ノースリーブニット2万円、刺繍スカート4万4000円、サンダル2万7000円
「ロキト」ブルゾン3万8000円、ノースリーブニット2万円、刺繍スカート4万4000円、サンダル2万7000円

 

 エンフォルド(植田みずき)の展示会は、相変わらずプレス関係者やバイヤーの熱気でむんむんだ。よりデザイン性の強いアイテムを揃えるコレクションラインを中心に、今季は作りかけのようなデザインを出している。しつけ糸が残るロングテーラードジャケットは、袖をばっさりとカットしているので肩に詰めたパッドがのぞく。ノースリーブトップには、脱ぎかけのようにシャツが重なる。そうしたややコンセプチュアルなデザインの一方で、得意のシャツやイージーパンツ、構築フォルムのドレスのバリエーションも豊富に揃う。16~17年秋冬から、ユニセックスラインを始める予定という。

「エンフォルド」ノースリーブジャケット7万円、オールインワン、サンダル各3万7000円
「エンフォルド」ノースリーブジャケット7万円、オールインワン、サンダル各3万7000円

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