チチカカ 広瀬アリスさんと協業でチャリティー商品

2018/05/02 04:30 更新


 エスニックファッション専門店のチチカカ(横浜)は、12日の世界フェアトレードデーに向けて5月をフェアトレード(公正取引)月間と位置付け、女優の広瀬アリスさんと協業して企画したチャリティー商品を販売する。

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 アリスさんとの協業によるチャリティー企画は16年に開始。第3弾の今回はインドで生産した有機栽培綿のTシャツと、初めてトートバッグも販売する。両者の力でフィリピンの女性に自立支援目的の寄付を行い、同時にフェアトレードの認知向上を目指す。

 中南米やアジアの伝統技術や手仕事を生かした商品が主体の同社は「取引先各国の人たちと共存共栄し、ともに成長する」を理念に掲げ、ソーシャル活動に力を入れている。〝シェアハピネス〟と名付けた、著名人と協業し、協業品の売り上げから1点につき500円を恵まれない人に寄付する支援プロジェクトは、15年に開始。歌手の倉木麻衣さん、女優の夏木マリさんに続き、16年からは3年連続でアリスさんと取り組んでいる。

 アリスさんは、JICA(国際協力機構)などが運営を担う「なんとかしなきゃ!プロジェクト」のサポーター。途上国の問題を社会全体で共有し、支援する同プロジェクト活動の一環でフィリピンを訪れ、仕事や家のない人が大勢いる現実を知った。日本のNPO(非営利組織)の雑貨や刺繍工房で生き生きと働く女性に出会い、継続的な雇用創出活動の重要性を感じ、「ファッションの力で問題を解決し、買う人も作る人も幸せになれるフェアトレード活動を若い人にも知らせたい」とチチカカとの協業による支援活動を開始した。

協業第1弾ではアリスさん自らインドの生産者を訪れた(写真提供:久野真一/JICA)

 16年の第1弾の協業では手刺繍入りTシャツを作り、アリスさん自らインドの生産地を訪問。17年の第2弾の協業に続き、今回はアリスさんの発案で笑顔のガイコツを二つ描いた〝ダブルスマイルス〟Tシャツとトートバッグをインドで生産した。胸ポケットに手刺繍を施した有機栽培綿のTシャツは2900円。フェアトレード認証の綿で作ったトートバッグは、持ち手の刺繍がカラフルな花柄と黒いリーフ柄の2種類あり、1900円。

 今回はフェアトレード月間として1日から、フェアトレードタウンの名古屋、熊本、静岡県浜松市の店舗と、同社の公式オンラインサイトで先行販売を開始。中旬からはチチカカ全店で販売し、全社で取り組みを発信。協業によるファッションの力で、インドの生産者の雇用創出と、寄付によりフィリピンの女性の自立支援に貢献したい考えだ。

協業第3弾のTシャツを着てトートを手にした広瀬アリスさん


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