チチカカで中南米の子供の絵のショッパーが人気

2017/11/02 04:27 更新


 エスニックファッション専門店のチチカカ(横浜)で、中南米の子供たちが描いた絵を印刷したショッピングバッグが好評だ。海外生産者と共同で企画する独自商品〝ハッピートレード(ハピトレ)コレクション〟で、今秋冬物の販促用にNPO(非営利組織)の子供地球基金との協業で製作。ショッピングバッグ目当てで来店する客も多く、紙袋の使用開始から1カ月でハピトレコレクションの売り上げは、前年同期の倍近くに伸びている。

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 中南米やアジアで作る手仕事の入った商品が主体の同社は、ソーシャル活動に力を入れている。同活動の柱の一つとして、生産者の暮らしと文化を守る目的で毎シーズン、ハピトレコレクションを生産。日本の流行に合わせ、産地の伝統技術を使って手作業で仕上げた商品の販売により、世界の文化の発信と同時に、生産者支援を行っている。

 今秋冬は手作りの商品の魅力を発信し、興味を持ってもらうための販促物として、中南米の子供の手描きの絵を商品用紙袋に採用した。ペルーとメキシコの子供が、絵の具やクレヨンで描いた温かみのあるカラフルな絵は、原産地や商品背景に興味を持つきっかけになり、狙い通り同社の生産者支援活動の紹介に役立っているという。


 このショッピングバッグの対象商品となるハピトレコレクションの今秋冬物は、ペルーとボリビアで作った手刺繍入りのニットカーディガンやワンピースなど5型、ニットのベレー帽やヘアバンドなど雑貨9型。

 特別企画のショッピングバッグについて、25万人のユーザーをもつLINEやインスタグラムなどSNS(交流サイト)で配信したところ「紙袋が欲しくて来店する客や、電話での問い合わせが多く、反響が大きい」と同社。

 同バッグの配布を開始した9月末から1カ月で、ハピトレ商品は370万円(前年同期比86%増)を販売して好調。現地の動物や村人を刺繍したボリビアのタリスキア村産のニットトップ(6990円)などが人気だ。

 特別企画の紙袋は大小2サイズで、小物用の封筒もあり、数量と期間限定でハピトレ商品購入時に使用しているほか、紙袋は大200円、小100円で販売。来春夏物のハピトレ商品用紙袋には、同社の取引先のグアテマラの子供が描いた絵を採用する方向で検討中だ。




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