リンク・セオリー・ジャパンはこのほど「セオリー」で、新クリエイティブディレクターのフランチェスコ・フッチによる初めてのコレクションとなる19年春夏企画を披露した。
これまでのジャケット、パンツを軸としたセオリーの強みは継承しながら、デザインや色使い、フェミニンな雰囲気などで新しい要素を盛り込んだ。シンプルで無駄のないデザインを基本に、さりげない素材感や色、ディテールで遊びを取り入れている。
来春夏は南イタリアをテーマに、テーラーリングやかっちりしたシェイプと、セクシーさや柔らかさ、流れるようなデザインを対比させた。女性にフィットするマスキュリンスタイルのジャケットを出す一方で、光沢のあるシルクやドルマンスリーブ、ドット柄のシフォンドレスなどフェミニン要素をふんだんに取り入れたアイテムも揃える。麻素材をこれまで以上に充実したほか、チュニックにゆったりパンツ、ワンピースにロングスカート、パンツにスカートなど重ね着スタイルも提案する。
フランチェスコ・フッチはイタリア出身。ナポリのパタンナー専門学校で学び、米国人デザイナーのローレンス・スティール氏に師事した後、パリの「ルイ・フェロー」で経験を積んだ。08年にニューヨークに渡り、「カルバン・クライン」「ダイアン・フォン・ファステンバーグ」を経て、「ザ・ロウ」のヘッドデザイナーを務めた。