ギンザ・シックス、来年4月20日開業

2016/10/26 15:04 更新


上質、高感度な241店出店

 J・フロントリテイリング、森ビル、L・リアルエステート、住友商事は東京・銀座6丁目に大型複合施設「ギンザ・シックス」を開発、商業施設を17年4月20日に開業する。ラグジュアリーブランドの大型旗艦店を軸に上質、高感度な「ワールドクラスクオリティー」のファッション、飲食店など241店が入る。開業初年度の売上高は約600億円、来館者数は2000万人を見込む。

 松坂屋銀座店跡地を含む街区と隣接の計約1・4㌶を一体開発する。施設は地下6階~地上13階・屋上で、延べ床面積約14万8700平方㍍。商業施設は地下2階~地上6階全体と13階の一部で、施設面積は約4万7000平方㍍。「銀座最大級」となる。

 4社の共同出資会社、ギンザ・シックスリテールマネジメントが運営する。「最高に満たされた暮らし」をコンセプトに、「最高に価値があるモノ、サービス、体験を提供し、『ニューラグジュアリー』を世界に発信する」。年会費5000円と5万円のクレジット機能付きハウスカードを発行し、利用額に応じた「プレミアムサービス」も実施、多言語対応のコンシェルジュが常駐し、「ワン・トゥ・ワンのおもてなし」を行うラウンジも設ける。

 テナントは物販210店、飲食24店、サービス7店で、地下2階を食物販、地下1階をビューティー、地上1~5階をファッション、服飾・生活雑貨、カフェなど、6階を書籍、レストランなど、13階をレストラン、バンケットなどで構成する。新業態1号店を65店、銀座初出店を81店、旗艦店を122店導入し、他施設と差別化する。

 1階の中央通り側にはラグジュアリーブランドのメゾネット型路面旗艦店が出店する。「クリスチャン・ディオール」の「ザ・ハウス・オブ・ディオール」(地下1階~地上4階)、「ヴァレンティノ」(同)、「フェンディ」の「フェンディ・ギンザ」(地下1階~地上3階)、「サンローラン」(地下1階~地上2階)「ヴァン・クリーフ&アーペル」(同)「セリーヌ」(地上1~2階)が入る。

 ファッション・雑貨は国内ブランドやセレクトショップを含め、「従来よりも高単価で、ワンランク上の業態」を数多く揃える。大丸松坂屋百貨店は国内外の服飾雑貨の新業態セレクトショップ「シジェーム・ギンザ」を2階に出店、アートギャラリーも5階に出す。施設全体としてアートの発信も重視する。

 地下3階には文化・交流施設「観世能楽堂」を入れ、地上1階には観光バス乗降所や観光サービスセンター、屋上は約4000平方㍍の庭園も整備する。7階から12階全てと13階の一部は合計就業者数約3000人のオフィスが入る。

「ニューラグジュアリー」の発信を目指す(外観イメージ)



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