「サクラコレクション」の先駆性(古川富雄)

2014/11/05 13:54 更新


10月31日、大阪城本丸でファッションイベント「サクラコレクション2014」が開かれました。大阪城の目の前でというショーは、個人的には初の経験です。

 


今回が3回目のサクラコレクションの特徴は、アジアと日本の融合をテーマにしていること。アジアのデザイナーが日本古来の素材を使ったコレクション、アジアの学生が「日本」をテーマにした作品をショーで見せるという、時代を先取りした取り組みです。

 



もう一つのテーマが観光。アジアのデザイナーやモデルを日本各地に招待し、インスピレーションを発揮してもらうとともに、日本をもっとアジアに紹介してもらおうという狙いがあります。免税品目の拡大などでアジアからの観光客が急増している昨今、時宜にかなったイベントでもあります。

サクラコレクションを運営しているのは、田畑則子さん。

世界各地を歩き、旅の雑誌などの企画編集に関わってきた彼女が、駆けずり回って形にしています。アジアと日本をファッションと観光でつなぐという先駆性、何事も恐れずに突き進む彼女のパワーに支えられた取り組みともいえます。

当日は特別ゲストとしてフィギュアスケーターの安藤美姫さんが来ていました。ベトナムでの学生ファッションコンテストの審査員を務めた縁があったからです。

 


 

犬の柄をあしらった着物姿が凛々しく、印象的でした。トークショーで「最近はテレビやファッションショーに呼ばれることが増えましたが、芸能人になる気はありません。一生、スケーターとして生きていきたい」と語ったのが心に残りました。



古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介



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