24~25年秋冬テキスタイルキーワード 表面感、テクスチャーに注目

2023/10/20 07:59 更新有料会員限定


 24~25年秋冬のテキスタイルキーワードランキング(本社調べ)は、サステイナブル(持続可能な)に加え、表面感やテクスチャーに関心が高まった結果となった。ナチュラルやビンテージといったキーワードが順位を上げ、ドビー・ジャカードも21年春夏以来のラインクイン。24春夏に続き「レース・刺繍」も食い込むなど、意匠による差別化も強まりそうだ。

1位:サステイナブル バリエーション豊か

 「サステイナブル」は19~20年秋冬から11シーズン連続で1位となった。トレンドというよりは、物作りにおける必須条件となっている。「より身近になってきた」「求められるようになっている」といった声が多い。各社はサステイナブル素材のバリエーションを充実するほか、トレーサビリティー(履歴管理)の確保にも積極的だ。

 タキヒヨーは、「様々な懸念も露呈しつつある中で、より明確に、よりクリーンでわかりやすく、かつ使いやすくが重要」として、製品まで認証でつなげる素材作りを進めていく。瀧定名古屋は、リサイクルウール「リニュール」などの再生原料使いや、PLA(ポリ乳酸)繊維「プラックス」、農家と連携した「ハタケライフカラー」など植物由来素材を提案。柴屋はリサイクルナイロン使いや、3レイヤーの塩縮調加工など機能と風合いを兼ね備えたラインナップ。エイガールズもスパイバーの構造たんぱく質繊維「ブリュード・プロテイン」やPLA繊維を取り入れた企画を充実し、東洋紡せんいもケミカルリサイクルナイロンやリサイクルアクリルなど、より幅広い原料で打ち出しを強めている。

2位:ナチュラル 素材感で魅力演出

 「ナチュラル」は24年春夏では3位、23年春夏では4位と上位ランクインが続く。今回は更に順位を上げ、その注目度合いがうかがえる。天然原料は素材が持つ質感を強調し、化合繊は膨らみやしわ加工などで商品の表面感・質感をアピールする。

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