《成長への一手 欧州素材見本市から㊦》日本独自の価値、サービスに商機

2023/07/26 12:00 更新有料会員限定


MUの日本パビリオン。インデックスコーナーには熱心に見て回る来場者も(マルコ・ベルトリ写す)

 欧州素材見本市には、日本企業も数多く出展した。プルミエール・ヴィジョン(PV)パリには41社・ブランド(前7月展28社)、ミラノウニカ(MU)の日本パビリオンには出展者不在エリアも含め、31社(15社)が出展。昨年7月展よりも増え、円安も追い風に、輸出拡大に向けた動きが活発化している。

【関連記事】《成長への一手 欧州素材見本市から㊥》サステイナブルが生む地産地消

欧州に無い素材・生地

 PV、MUの総来場者数は両展示会で前7月展を上回ったものの、今年2月展に比べ減少。日本の出展者からは、「全体的にやや来場が少ない」との声が聞かれたが、「来て欲しい顧客には来てもらえた」「全体の3~4割が新規で悪くない結果」といった前向きな評価も多かった。特にPVはアメリカの独立記念日、パリ・オートクチュールコレクションとも重なったこともあり、「来場が少ないかもしれないことは予想しており、フランス入りしてから直接オフィスを訪ねるなどして既存顧客をカバーした」(エイガールズ)といった取り組みも見られた。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定連載



この記事に関連する記事