レディス「テン.」 定番アイテムを一つひとつ増やす

2019/08/22 11:00 更新


 ファッションディレクターの萩原輝美さんが手掛けるレディスブランド「テン.」は、「定番として認知されるアイテムを一つひとつ増やしている」(萩原さん)という。

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 19~20年秋冬は、昨年人気だったケープやプルオーバーのバリエーションを広げた。ファーストシーズンに出したダブルフェイスカシミヤに加えて、新たにラムウールでも製作。同素材でノーカラーコートも作った。しっとりと滑らかなカシミヤとはひと味違って、ウールのしっかりとした質感はラフで日常的に着られる。

 中でも好評だったのはケープ。ボリューム袖が増えるなか使い勝手が良いと引き合いが多い上、今シーズンはさらに価格も魅力になった。昨年から継続のダブルフェイスカシミヤのケープは18万円と高額だが、新作のラムウールバージョンは10万円。手に取りやすい価格設定が受注数を引き上げた。専門店で開催した顧客向けの予約会でも最も反響があった。

 アウター素材のケープやプルオーバーだけでなく、タフタのドレスも継続アイテムの一つ。秋冬はオケージョン対応の黒白タイプが好調だ。ギンザ・シックスに7月に納品したところ、人気で追加注文を受けた。

 秋冬は、1枚でさらっと着るだけで様になるアイテムも多く揃えている。段ボールニットのドレスは、肩のラインを少し落として滑らかなラウンドシルエットに。スポーティーなブルゾンは、身頃の上部と袖に幅広のレースを組み合わせてフェミニンなムードをプラスした。ボックスプリーツのスカートやレースのスカートとセットアップで着ることができる。

19~20年秋冬のラムウールのケープ(10万円)


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