帝人フロンティアは、CSR(企業の社会的責任)調達が強みの一つになっている。11年にCSR戦略プロジェクトを立ち上げ、現在は社長直轄の環境安全・品質保証部が軸となり、取り組みを深めている。
(高田淳史)
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バングラデシュ・ラナプラザの崩落事故など、「繊維産業には人権問題が付きまとう。このリスクに対処しないと事業ができなくなる」との危機感が原点だ。推進活動方針を策定して仕入れ先と共有。CSR調達アンケートや実態監査を通じて調達先の現状を把握し、改善を促したり、支援するサイクルを回し続けている。調達先は約1000社あり、商社だけに「2、3年でその半分が入れ替わる」と前進は簡単ではない。