アパレル副資材卸の髙田釦貿易(大阪市、髙田真志代表)は、メンズドレスアクセサリーなどの自社ブランド「ピンクターダ」の商品の幅を広げている。主な卸先のテーラーへ向け、メンズスキンケアを提案するほか、オーダースーツサービスなども始め、大人男性向けの総合メンズブランドへの成長を狙う。24年中には店舗の開設も計画する。
同社は創業から約140年の老舗で、貝ボタンを軸とした副資材の卸が主力だ。約10年前から副資材の需要が落ち、自社ブランドを立ち上げた。
最初に開発したのは、貝で作ったブートニエールだ。白蝶貝や黒蝶貝特有の深みのある光沢が特徴。取引先の街のテーラーから評判が良く、徐々に販路が広がった。現在の主力商品で、約140種類ある。オーダーは1個から受け付ける。
メンズコスメ市場の盛り上がりに目をつけ、洗顔や保湿クリームも仕入れ販売している。テーラーの顧客の大人男性の需要を狙い、既存の取引先への提案を強化している。
メンズのトータルブランド化を目指しオーダースーツサービスも始めた。主に出張採寸で販売しているが、24年中に自社の1階を店舗にする計画。スーツ以外にブートニエールなどのグッズも販売する。スキンケアサロンとカフェバーも併設し「40代以上の男性の集いの場」にしたいという。