「sora-ai」(そらあい)は、敏感肌に悩む女性に向けたインナーウェアブランドだ。ニットデザイナーの柴田瑛里奈さんが昨年9月に立ち上げた。自社ECやイベントで販売するほか、委託販売や卸売りなど販路開拓を目指している。
(小坂麻里子)
前後で着られるツーウェータンクトップやハイウエストレギンスなど5型ある。肌当たりの良いオーガニックコットンを使い、縫い代が肌に当たらずきれいなシルエットを出せる無縫製ニットを採用した。敏感肌の人や、自分をいたわり優しい物を身に着けたい人などに向けて届ける。


柴田さん自身、肌が弱く「インナー難民だった」という。ニットウェアを制作する作家活動を行いながら、敏感肌向けのインナーウェアを作りたいと考えた。大手アパレルでデザイナー経験があるため、「企画開発はその知識が生きた」と話す。
無縫製ニットは愛知県西尾市の石川メリヤスが編み立てている。製造パートナーを探す中で無縫製横編み機「ホールガーメント」を扱う同社を知った。問い合わせたところ、柴田さんの熱意と同社の大宮裕美社長の「ホールガーメントの良さが分かるインナーを作りたい」思いが一致。「小ロットで手間がかかるのに、挑戦したい思いを応援してくれた」と振り返る。
開発で特にこだわったのはタンクトップの脇下の部分。糸が切れやすくほころんでしまうのを防ぐため、基点を二つにして伸縮する部分を1センチ下げた。
襟ぐりの開き具合やアームホールの位置、ウエストのくびれなど、きれいに見えるデザインにもこだわった。肌や環境に優しい素材であるだけでなく、心ときめくデザインでありたいと考える。
色は未活用食材を染料として再活用する豊島の「フードテキスタイル」を採用した。「生産背景もブランド理念に合っており、柔らかく可愛い色だと思った」と話す。
素材や肌触りがポイントのため、実物を直接見てもらうと売れ行きが良い。売り方や売る場所を考えていきたいとする。今後はイベント出展を強化すると共に、委託販売や卸売りも増やしていきたい考えだ。
26~27年秋冬に向けて富山県のニッターで長袖2型を企画している。今後はブラジャーやショーツの開発も予定しており、メンズ向けの展開も目標だと話す。
