高島屋と阪急阪神百貨店 ECで婦人リクルートスーツ

2019/12/11 06:26 更新


 高島屋と阪急阪神百貨店は共同で、ECを通じた婦人向けリクルートスーツの販売を今月下旬から始める。自宅で試着ができて、返品が自由にできるようにしたEC完結型のビジネスモデルを構築して、新たな顧客を獲得するのが狙い。

 ジャケット(2万2000円)、スカート(1万3000円)パンツ(1万5000円)の各1型を独自開発した。百貨店NBの中心価格を下回る値ごろ感とジャケットの裏地パイピング、内ポケット付き、ボトムのずり上がり防止テープなど機能性や着心地を重視した。サイズは5~13号を揃える。

 対象となる学生は、「忙しくて店頭に行く時間がないが、試着をしないで買うのは心配というお客様が少なくない」(吉田有紀高島屋バイヤー)と、来店しなくても試着、購入ができるようにした。

 高島屋や阪急阪神百貨店のオンラインストアで試着したいサイズを複数選んで、自宅に届いた商品を試着し、不要なものは無料で返品できる。選択した商品はいったん、購入となるが後日、返品手続きが完了後に返金となる。セットアップスーツのほか、ブラウスも購入できる。ECのほか、日本橋、横浜、大阪など高島屋6店、阪急うめだ本店でも取り扱う。

 百貨店のリクルートスーツは大手紳士服専門店チェーンとの競合で、年々需要が減り、現在ではほとんど扱っていなかった。ECを活用して利便性を高めることで、顧客の流出に歯止めをかけ、新たな接点の構築に結び付ける。

値ごろ感、機能性を重視したリクルートスーツ


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