合繊メーカーの23年4~6月連結決算 繊維は減収基調 価格転嫁は一定進展

2023/08/16 07:58 更新有料会員限定


 合繊メーカーの23年4~6月連結決算は、欧州や中国景気の停滞を受け、減速感が目立つ。繊維はほぼ横ばいだった2社を含め、6社中5社が減収。損益は3社が減益でうち1社が赤字、ほか1社も前年同期比で改善ながら赤字だった。

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 全社連結ベースでは各社とも販売数量を落とし、景気減速の影響を受けた。特に欧州の利上げによる消費低迷、中国のゼロコロナ政策解除後も続く景気の停滞が素材ビジネスにもダメージを与えている。一方、原燃料のコストアップに対しては一定の価格転嫁や高付加価値品へのシフトで各社ともカバーした。繊維は企業ごとに明暗が分かれ、東レ、帝人は2ケタ増益と利益を確保。ほかは減益もしくは赤字。

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