まばゆいほどの再発見(若狭純子)

2013/11/08 00:00 更新


少し前の話で恐縮ですが、10月18日付けの繊研新聞で「日本のFB職場に働く外国人たち」というページを担当しました(記事はこちら)。

掲載後、取材チームでいろいろと話し合い、再確認したことがあります。それは、インタビューに応じてくれた方々が、「日本のファッションビジネス、接客は世界一」と表現していたことでした。

外国籍である若い方々は、母国とだけ比べているのではありません。学生時代や仕事を通じたグローバルな体験がもとになっています。その上で、日本のファッション販売職の水準の高さや、ちょっとした“おもてなし”の素晴らしさを称賛していました。

それが理由の一つとなり、日本のファッションビジネス業界でがんばって働き、将来は母国や日本で起業したい、もっと世界を広げたいと話す方もいらっしゃいました。日本のファッション業界で“いろは”を身につけ、磨くことができれば、他に行っても闘える強みができると確信しているようでした。

今、ここで自分ができることに挑戦する。最大限の力で。そうすれば、未来が開ける。

このシンプルなストーリーを、希望と呼ぶのだったよなぁ。と、感心してしまいました。とても当たり前のことでありながら、しばらく忘れていた感覚であり、少し眩しいくらいに見えました。

一方で、思い出したのが、EC(電子商取引)業界への転職支援の会社に取材した際の話です。ファッション業界の人材は有望なので、どんどん転職を志望してほしい、という内容でした。例えば、ファッションの販売職で店長クラス、営業などの職種の方の多くは、コミュニケーション能力に優れ、お客様への心配りなどに長けている方が多いとの分析でした。

その点で、社会人としての基礎ができているため、パソコンやIT技術に未習熟でも、一定の期間を経れば、活躍できると言い切ります。

まさに、競争力を評価されているわけです。一歩、外から見れば、日本のファッション業界は優秀な人材が豊富で、学ぶべきことの多いところとされているのですから。

外国籍の方々の視線にせよ、異業種からにせよ、この評価の高さは、喜んでいい話ですし、誇りにしてもいいくらいではないかと思えました。

どうしても、仕事上は「できて当たり前」と冷ややかな見方がされがちです。けれども、当たり前の中にも潜む“素晴らしさ”に気づく余裕が持てたら、どんなにいいことでしょう。その余裕が全く足りぬこの身を自戒しつつ、自分なりの発見・再発見に努めたいと思います。


わかさ すみこ:総合1面デスク。92年入社、東京営業部配属。95年から大阪編集部、テキスタイルトレンドなどを担当し、2010年から商品面デスクとともにファッショングッズ分野などを受け持つ。北海道出身。これから、デスクのひとりごと的レポートを始めますので、よろしくお願いいたします。

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