自主売り場広げる郊外都市の百貨店 地域ニーズ対応で需要喚起

2019/08/22 06:29 更新有料会員限定


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 郊外都市にある百貨店が、自主編集・自主販売売り場(自主売り場)の構築に動いている。地方都市の百貨店同様に、郊外都市にある支店の売り上げも減収が続いているところがほとんど。インバウンド(訪日外国人)需要はほぼなく、デイリー需要が見込める食品は堅調だが、衣料品を中心とする非食品の売り上げは都心以上に厳しい。

 消化仕入れで商品調達できる取引先も年々少なくなってきている。地域ニーズに対応し、潜在需要を掘り起こすには、店独自の自主売り場を開発せざるを得ない。最近の自主売り場開発は、エスカレーター前やフロア中央部など〝好立地〟に設けることが多い。フロアや店の〝顔〟に育成しようとする前向きな取り組みだ。

(吉田勧)

◆支店の価値を提供

 関西圏では、阪急阪神百貨店と京阪百貨店が自主売り場の開発に力を入れている。阪急阪神百貨店の支店では、西宮阪急が早期から自主売り場の開発を進めてきた。同店は、開業時からは婦人服自主売り場の「プルアプープ」「トゥールナージュ」を運営している。16年春に婦人服「アジェールエブラン」を立ち上げた。

 これらの3売り場は、エリアマーケティングによる「ファッション価値観や生活価値観を想定した三つの想定客層」に対応したもの。いずれも婦人服部門の売上高上位を占めており、同店婦人服全体の売り上げをけん引してきた。17年春にはプルアプープの向かい側に生活雑貨・食物販の「メゾンサントノレ」を、19年春には、紳士服に衣料品を主体にライフスタイル提案する「ジャッカブルー」を立ち上げている。今後、スポーツ売り場にも編集ゾーンを立ち上げる計画だ。

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