信用情報によると、バッグ・革小物メーカーのスタイル(東京)は8月19日に事業を停止した。近日中に破産手続き開始申し立てを行う。負債額は24年3月期のバランスシートによると約21億5000万円。
同社は92年設立。バッグを主に扱い、「ポール・スミス」など有名バッグブランドのライセンス商品を多数展開するほか、一部オリジナル商品やインポートブランドを扱い、百貨店や専門店に販路を築き、05年8月期は年商90億6328万円を計上した。
しかし、市況低迷などの影響で減収基調に陥り、コロナ禍に入ると売り上げはさらに減少し、近年は50億円前後で推移していた。利益面も苦戦し、24年3月期には3億2000万円の赤字を計上していた。
こうした中、25年内で主力ブランドのポール・スミスのサブライセンス契約が終了することが決まり、「ポール・スチュアート」や「オーラ・カイリー」など新ブランドを開始するが奏功せず、資金繰りが悪化し今回の事態となった。