ステラ・マッカートニーは、新しいストアコンセプトを導入した旗艦店を米ニューヨークのマディソン・アベニューにオープンした。
ニューヨークの旗艦店はソーホーに続いて2店舗目。パリやフィレンツェ、ロサンゼルスのサウスコーストプラザに新規出店するなど、ここ数年小売り拡大を進めてきた同社にとって、新店のオープンは「新たなステージへの突入を示唆している」とする。売り場面積は約403平方メートル。
最新ストアコンセプトは、親しみやすさやパーソナルな雰囲気を重視するとともに、ブランドのサステイナブルな理念を反映している。
ファサードには、石材やブロンズの金属細工など建物の歴史的な部分を復元して取り入れた。階段の床と壁は地元の工場や農場で使っていた再生木材、2階のカーペットは柔らかいエコシルク。エントランスには、イタリアの建築家ジオ・ポンティにより特別に作られたエナメルのドアハンドルが使われている。
デザイナー本人がオークションで選んだ家具や、現代アートの作家から委託された作品が多く、ほかにはないストア体験を提案する。バルコニーの草木や、天窓から入る自然光も心地良い。
商品はレディスとキッズのウェア、アクセサリー、ランジェリー、スイムウェアなど。同じ商品カテゴリーのソーホー店は新たにメンズウェアを揃えることで差別化する。