Sトゥデイ、取扱い高27%増と高伸続く

2016/07/29 19:50 更新


 スタートトゥデイの第1四半期(4~6月)業績は、商品取扱高422億8200万円(前期同期比27.1%増)と、前期からの高い伸びを継続している。ブランドクーポン、前期の有力ブランドショップ出店で購入者が増え、買い上げ率も大幅に向上している。

 伸びの要因は、前期から行っているブランドクーポンと、CRM(顧客関係管理)システム入れ替えによる買い上げ率向上が大きい。

 1日1ブランド単位で発行するブランドクーポンを全会員に通知、ABCマートなど大型店出店で休眠していた会員が再び利用することも増え、購入者数は約483万人、うちアクティブ会員数284万人(ともに前年同期比約18%増)と上昇した。サイトに訪れると購買につながっているため、買い上げ率は約30%も改善した。

 商品取扱高の内訳は、ゾゾタウン事業が403億円(39.8%増)の大幅増となり、BtoB事業は16億8000万円(61.6%減)で計画通りとする。ゾゾタウン事業の内訳は、受託ショップ約377億円(37.6%増)、買取ショップ6000万円(63%減)、ゾゾユーズド26億円(99%増)で、ユーズドの伸びが著しい。

 アクティブ会員1人当たりの年間購入金額は4万8644円(前年同期比約4400円増)、購入点数は9.9(1.9増)と伸ばす一方、セール比率と低価格帯ブランドの増加で、商品単価は4468円で11.4%減、平均出荷単価は8680円と9.6%減と下落した。

 今後の課題として下期に販促施策を見据える。ブランドクーポンを開始したのが前第3四半期からのため、「前期を上回るのは大変で、4~6月がいいからといって油断はできない」(柳澤孝旨取締役CFO=最高財務責任者)とし、今後は広告などを商品取扱高の2%を目安に打っていく。

 このほか、今4~6月に新規14出店ながら、39ブランドが退店したことについて「昨年出店して、ECが強められず、実績が出ないブランドが中心。大量出店している中でやむをえないもの」とした。今期は200店ほどが新規に増える計画。

 また、PBについては「まだ具体的なことが決まっておらず、今期中にスタートできればいい」とし、コーディネートアプリ「ウェア」を米国でサービスをスタートしたことについては、「米国を制しないと、世界に広まらない。やり方を含めて、今回は行けると判断した」とした。



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