エスエスケイは25年春夏向けで、デンマークのスポーツブランド「ヒュンメル」のファッションライン「HUMMEL00」(ヒュンメルオー)を立ち上げる。23年に100周年を迎えたヒュンメルが次の100年を見据え、スポーツを軸としつつライフスタイルへと領域を広げる方針の一環。セレクトショップへの卸売りを主販路とし、将来はグローバルな協力体制のもとで、日本から世界へと発信するビジネスを目指す。
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ディレクターには、国内ブランドやセレクトショップなどで企画・生産の経験を積んだ前野亮氏が就いた。ほかに2人のデザイナーが協力し、ユニセックスのデイリーウェアとして企画した。撥水(はっすい)性、速乾性、ウォッシャブルなどのスポーツ用途の機能素材を生かしつつ、テーラーリングのカッティングやリラックスムードの配色を取り入れ、軽やかなエレガンスを感じさせる商品構成となる。
ウール混ポリエステルの超撥水素材を使ったボタンのないテーラードジャケット、極細ウール糸とナイロン糸の交織生地を使ったスキッパー襟のプルオーバーなど、繊細な風合いの生地で男女を問わないパターンで仕上げた。環境負荷低減も意識。デニム製品は水を大量に使うことから、サッカーのユニフォームで使う素材にデニム柄を昇華転写プリントした。中心価格は、アウター5万~6万円台、シャツ・ボトム3万円台、Tシャツ1万円台。
7月12日に都内でランウェーショーを行い、その後、卸売りの展示会を開く。エスエスケイのECで販売するが、既存の販路では扱わずセレクトショップや百貨店の卸売りと期間限定店を通じて育てていく。