ファッションを通じて自分たちが出来ることをやろう――楽天ファッション・ウィーク東京2020秋冬は中止になったが、参加を予定していた「スリュー」は19日、ショーを行うはずだった東京・ワールド北青山ビルの正面広場で、ショーに携わるチームと、通行客に手作りマスクの無料配布を行った。
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同ブランドは、古着や残反などのアップサイクルを軸にコレクションを制作している。ディレクターの米田年範さんとデザイナーの植木沙織さんは、新型コロナウイルスの感染拡大を重く受け取って、ショーの中止を早期に決断。「その労力を生かして今できること、ビジネスでもクリエイションでもないことをやろう」と、次のアクションに踏み出した。ショー会場のワールド、音楽制作、モデル事務所、PR、スタイリスト、ヘアメイクなどチームのメンバーも賛同、若い世代に人気のモデルや俳優の4人が参加して、手弁当での配布が実現した。マスクは、古着や保管していた生地、素材メーカーに提供してもらった残反を使い、自社のアトリエで3日間で300枚を制作した。

