米大手スポーツ用品・靴メーカーの22年10~12月決算 増収基調も収益力厳しく

2023/03/06 07:58 更新有料会員限定


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】米大手スポーツ用品・靴メーカーの22年10~12月決算(ナイキは9~11月決算)は、8社合計の売上高が12.6%増となった。8社中7社が増収となったが、収益力は企業間格差が大きい。在庫処分のための値引き販売で粗利益が減少したところが多く、製造原価や物流費、人件費の上昇なども利益を圧迫した。その中で人気ブランドを持つデッカーズブランズとクロックスの営業利益率の高さが際立った。

 2ケタの増収となったナイキは、主力の「ナイキ」ブランドが18%増(為替調整後30%増)と好調。国外市場は中国が3%減となった。北米は30%増だが、在庫一掃のための大幅な値引き販売で粗利益が縮小。営業利益の縮小は、広告宣伝費、人件費の上昇と、40.6%を占めるDtoC(メーカー直販)の経費増などによる。

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