オンワード樫山は、OMO(オンラインとオフラインの融合)型で複数ブランドを揃える「オンワード・クローゼットセレクト」(OCS)の出店を拡大している。3月にはパルクアベニュー・カワトク(盛岡市)に百貨店では国内最大規模となる店を出し、オープンから1カ月で売上高が1億円を突破するなど好調だ。「お客様への多様な提案ができ、販売員の接客スキルも向上している」(前川真哉OMODiv.部長)と、さらに拡大を目指す。
(古川伸広)
OCSは21年4月に出店を始め、約3年で137店(4月22日現在)に拡大した。今期(25年2月期)も既存店の業態転換のほか、ららぽーとエキスポシティ店やイオンモール宮崎店など新規出店している。立地は百貨店やSC、ファッションビル。約530万人のオンワードメンバーズのデータなどを活用しながら、地域ニーズに合ったブランドを揃える。さらに、自社サイトから商品を取り寄せ、店舗で試着・購入できる「クリック&トライ」の導入で、幅広い商品から買い物が楽しめる強みが客の支持を集める。