いよいよ7月26日に開幕するパリ五輪。国内スポーツメーカーは、各競技団体を通じて日本代表選手に提供する公式ウェアやシューズを相次いで発表した。選手のパフォーマンスを引き出す機能を付加しながら、サステイナブルにも配慮した商品開発が目立つ。大会で日本選手が活躍して話題になれば、販売にも期待がかかる。
(小田茂)
選手の集中を支援
アシックスジャパンは日本陸上競技連盟とのオフィシャルパートナー契約に基づき、陸上競技代表選手が使用するオフィシャルスポーツウェアを作製した。競技特性に合わせて全13アイテムを提供する。
「パフォーマンスとサステナビリティの両立」をコンセプトに「ライトウエイト」「ブリーザビリティ」「サステナビリティ」の三つのテーマを設けた。選手が最高のパフォーマンスを実現できるように機能性を高めながら、全アイテムの主要素材にリサイクル素材を78%以上採用した。デザインは決断や強さを表す吉祥模様の矢絣を取り入れた「YAGASURIグラフィック」、キーカラーは朝日が昇る力強さをイメージした「サンライズレッド」を用いた。
ミズノはアスリートの無限の可能性を表現した「ムゲンコンセプト」を採用したグローバルアパレルコレクションを6月から販売している。このエッセンスを搭載したアイテムを、グローバルで活躍するブランドアンバサダーや、サプライヤー契約している国内の14競技連盟・協会に提供している。