紡績企業 海外市場で拡販狙う 環境配慮や機能切り口に

2023/10/03 06:25 更新有料会員限定


 紡績企業が海外市場の開拓に力を入れている。以前から方針を明確にしていたがコロナ禍で頓挫した。改めて態勢を整え、得意な商材、販路を生かして営業をかけている。

(小堀真嗣)

【関連記事】紡績大手各社 エンドユーザーに役立つ開発へ転換 多様化するニーズに対応

コロナ沈静化で活発に

 「コロナ下は思うようにコミュニケーションを取れず、シナジーを生み出せなかった」というのはニッケの金田至保常務執行役員衣料繊維事業本部長。海外事業の拡大を「成長ドライバー」と位置付け、欧州など海外の高級ブランドを販路に持つグループ会社の第一織物とのシナジーを足がかりに販路を開拓する計画だった。コロナ禍で計画は崩れたが、ここにきて両社の工場見学をしたり、ニッケの生産部門の人材を第一織物の取締役として派遣したり、コミュニケーションが活発になってきた。「互いの得意を知り、持ち寄って独自の素材開発に結び付け、製販連携を本格的に進める」と強調。欧州や中国などでの拡販を目指す。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定サステイナブル



この記事に関連する記事