【パリ=松井孝予通信員】7月にパリ商事裁判所から法定清算が下されたメゾン「ソニア・リキエル」が、来年復活することが明らかになった。
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惜しまれながら倒産したこのパリメゾンを再開させるのは、欧州8国で展開する会員制大手ファッションECサイト「ショールームプリヴェ」の共同創業者、エリックとミカエルのダイヨン兄弟。同裁判所に提出されたソニア・リキエルのブランド名やアーカイブなどの知的財産と在庫に対する約20の買収案から選ばれた。買収額は未発表。
ダイヨン兄弟は声明の中で、「ファッションとデジタルの分野における専門知識と確かなノウハウで、フランスの財産であるソニア・リキエルを仏国内だけでなくグローバルに輝かせる」と強調した。68年創業のソニア・リキエルが香港とシンガポールの投資会社に渡り倒産した経緯は仏国内に大きなショックを与えただけに、20年にどのような姿に生まれ変わるか、期待は大きい。