《ニュースの顔》スノーピーク社長に就く山井梨沙さん

2020/03/27 06:30 更新


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 今日27日に社長に就任する。上場企業では珍しい、32歳女性社長の誕生だ。同時に会長となる61歳の山井太社長もまだ若いが、かねて「60歳での社長退任」と「次期社長は新鮮な創造力とパワーのある30代に」と公言しており、それを実践した。

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 梨沙さんは、山井社長の長女で創業家3代目。14年にアパレル事業を立ち上げ、19年からは副社長として国内事業を統括してきた。物腰は柔らかいが、話し方などから芯の強さを感じる。実際、社内では「本質を見抜き、周囲を巻き込み、問題解決力にたけている」(幹部)と評価される。

 昨年末に発表した企業理念の改定作業では「原理原則を作り上げる過程こそ、上層部だけで話し合ってはいけない」と、海外スタッフを含む全社員(420人)から意見を集めることに尽力。昨年夏に260人が集まった社員総会のグループワークでは、各班をくまなく回り、スノーピークらしさやあるべき姿を問い続けた。

 目標は「スノーピークブランドを生活必需品にすること」。「今は全人口の1割未満にしかブランドを届けられていないが、スマートフォンやタブレットのように生活に欠かせず、豊かさを感じる存在となりたい」とし、今後は「キャンプ用品をベースとしつつ、生活全体をカバーする事業を掘り下げる」と話す。

 自身については「ファッションデザイナーでも経営者でもなく、世の中の問題を解決したい人」と分析する。これまでも、疲弊する繊維産地や衰退する伝統工芸、農業の現場を見て、ユーザーと地方を巡るフィールドワークツアーなどを企画・発信してきた。そのため、若くして社長になることを重荷に感じてはいない。「伝えたいことを多くの人に届けやすい立場になる素晴らしい機会をいただけた。初めからガツガツやりたい」と、闘志を燃やす。

(潤)

山井梨沙さん

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