スノーピークは11月24日、釣り用品やアウトドアウェアを製造・販売するティムコや、アウトドア・フィッシング製造卸のアイビック(札幌市)などと共同で新会社を設立した。まずはアイビックが拠点を構える北海道で、釣りとキャンプ、食を絡めた体験施設を複数開設する。将来的には全国に展開する。
(杉江潤平)
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社名は「キャンパーズアンドアングラーズ」で、資本金は9800万円。各社の出資額は、スノーピークが3000万円、ティムコが3000万円、アイビックが3000万円、たれ・だし・スープ・総菜開発のアイビック食品(札幌市)が800万円。本社はアイビックと同じ場所に構え、新会社の社長には、山井太スノーピーク会長が就任した。今回手を組むアイビックは、22年に創業100周年を迎える老舗企業で、釣り具用品店の「釣り具センター」を道内で10店舗運営する。20年4月には札幌市内にフィッシングとアウトドア専門の「コルソ札幌」を開設し、スノーピークスタッフが常駐するショップを構えている。
新会社は今後、4社の強みを生かし、キャンプ・フィッシング・食を融合した体験型施設を展開し、新たなアウトドアカルチャーの価値を創造する。既に候補地の選定を始めており、23年冬~24年春までに札幌から1時間圏内の幹線道路沿いに、レストランやスパ、グランピング機能などを備えた大型の都市型体験総合施設を開業する。その後、道内に3~5施設を構えたのち、全国展開を目指す。
新会社の取締役副社長には牧野良彦アイビック社長、取締役に酒井誠一ティムコ社長と牧野克彦アイビック食品社長、山井梨沙スノーピーク社長が就いた。