数年前、予約の取れない有名ビストロ『Comptoir(コントワール)』のシェフ『イヴ・カンドボルド』が立ち飲みのワインバー『L’Avant Comptoir(ラヴァン・コントワール)』をビストロと隣り合わせにオープンさせ話題を呼びました。
連日超満員の人気店となりましたが、今年一月、待望の海鮮系ワインバー『L’Avant Comptoir de la Mer(ラヴァン・コントワール・ド・ラ・メール)』をさらに隣にオープンさせました。
冬の定番と言えば、海鮮というのは全世界共通です。この時期はパリの店先にも牡蠣やロブスターなどの海鮮系食材がずらりと並び、街行く人々の食欲を刺激します。
レストラン以外で海鮮とワインをと思うと、牡蠣バーなるものが主流で、料理と言うより海の素材を楽しむというのが基本でしたが、このワインバーは牡蠣などの生ものも当然のことながら、タパス系の軽めのプレートも楽しめます。
電車の中吊り広告のように、天井にずらりとメニューが掲げられ、フランス語がわからなくても写真を指差し注文が出来るので旅行者にも安心。ワインもボトルを頼まずとも、グラスで何種類も味わえるため、自分なりのマリアージュ(料理とワインのマッチング)を探してみるのも楽しい。
フランスでは『R』の付く月に牡蠣は食すと言われているので、5月になる前に一度は訪れたいですね。
L’Avant Comptoir de la Mer
3 Carrefour De L’Odeon 75006
12:00~23:00
定休日なし
のむら・しんじ フランス・パリ、日本にて、複数会社を経営する事業家。今年スタートした、フランス政府認可のワイン雑誌「33VIN」を皮切りに、食文化へのビジネスを展開中。パリコレ期間中は繊研新聞社の手となり足となりTHE SENKENパリ・オーガナイザーとしても活動。本人も何が本職かわからないほど、多方面で絶賛活躍中!