住友金属鉱山の光を熱に変える機能剤「ソラメント」 ブランド化で保温衣料向けに拡販

2023/11/07 07:58 更新有料会員限定


ジャパンモビリティショーに出展した

 住友金属鉱山は02年に発明した近赤外線吸収ナノ微粒子を「SOLAMENT」(ソラメント)としてブランディングを始めた。光を熱に変換する機能剤で、ファッションやスポーツなど保温衣料の拡販に期待する。繊維への練り込みでも透明度が高いなど従来品にない強みをアピールし、素材ブランドの浸透を目指す。

(中村恵生)

 同社は主力事業の非鉄金属のほか、電池用の機能性材料などを扱う。ソラメントはインクから派生して開発した複合タングステン酸化物で、これまで「CWO」として自動車や電車、建築物などの遮熱ガラスに採用されてきた。窓で光を熱に変えて内部に入れない遮熱のメカニズムを、そのまま肌近くに配置すると発熱素材として活用できる。アパレル分野ではAOKIのコート、デサントのゴルフウェアなどで採用実績がある。

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