クラウドサービスを中心に衣服・ライフスタイル製品生産のプラットフォームを提供するシタテル(熊本市)は、書道家・書家パフォーマーの青柳美扇さんとファッションデザイナーの村田晴信さんとのアパレル協業商品の制作・販売を支援した。8月初旬から特設販売サイトで受注販売を開始した。
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今回の協業では、在庫ゼロの製販一体型ECパッケージ「シタテルクラウド販売支援」を通じて企画から生産、販売・物流までワンストップで支援した。青柳さんは、フランスやアメリカ、書の本場である中国など、世界各国で書道のパフォーマンスを披露している。近年では書道パフォーマンスだけでなく、書道を軸とした空間デザインや筆文字ロゴのデザインなど、その活躍の幅を多方面に広げている。書道家としてゲームやスポーツ、アニメやアーティスト、音楽など様々な分野と協業するなか、これまで以上に書道の可能性を探るため、「書道×ファッション」をテーマに初のアパレル商品を制作した。
一方、日本人若手デザイナーの村田さんは、ジル・サンダーのデザインチームでコレクションを制作し、帰国後、自身のブランド「ハルノブムラタ」を設立。19年の秋冬シーズンにはミラノ・ファッションウィークでデビューコレクションを披露するなど、日本発ラグジュアリーブランドを目指して活躍の場を広げている。「女性の振る舞い」を想起させるデザインは、洗練されたミニマルでラグジュアリーな世界観を表現する。
今回の「青柳美扇×ハルノブムラタ」の協業企画では、青柳さんが持つ書道家・書家パフォーマーとしての世界観や書道の無限の可能性を、ハルノブムラタがラフでありながらも上質なデザインでアパレル商品として具現化した。シタテルは企画からECでの受注販売、生産から配送までのすべてのサプライチェーンをワンストップで提供した。
受注販売では、Tシャツやシャツ、シャツジャケットやスカートなど合計5点を販売している。プリントTシャツ(2型)は青柳さんが描いた美しいチョウのモチーフをボディーにプリントし、背面に協業のロゴを入れた。税込み1万2800円。
シャツはメンズシャツをベースとしたオーバーサイズで、サイドに深いスリット、立体的なカフスが特徴だ。美しい筆のストロークをハルノブムラタの目線で解釈・再構築し、ボディーにプリントした。3万4800円。紙のように薄く繊細な素材感のシャツジャケット(4万7800円)もオーバーサイズで、スナップボタンと大きなフラップポケットが特徴になっている。プリーツロングスカート(3万2000円)は後ろファスナー開きで、歩いた時に美しくなびく軽い感じに仕上げた。