【パリ=松井孝予通信員】パリ国際ランジェリー展(SIL)とインナー素材国際見本市アンテルフィリエールが1月23日閉幕した。パリ国際見本市会場で3日間開かれた。
仏ユーロヴェットから両展を引き継いだ仏WSNによる初の主催、また新型コロナ禍以来の1月展となり、二重の意味で仕切り直しの開催となった。それを示すようにSILは出展社エントリー締め切り前に上限の250社に達し、アンテルフィリエールには150社が参加した。
WSN主催で新コンセプトによる会場とランジェリーショーは、出展社・来場者から一定の評価を得た。製品と素材に分けていたトレンドフォーラムを今回から一体化し、両展の会場中央に設置した。このフォーラムから、これまでの登録バッジチェックなしに両展を往来でき、特にSILの出展社たちの素材探しが効率的になった。
ランジェリーショーは国際的なクリエイティブエージェンシー「アト」を起用し、フォーラムと連動した3テーマで展開した。舞台を設けずに客席を縫うようにランウェーを開き、多様性のあるモデルが着用したランジェリーが近距離で見えるようになった。
WSNは両展の再スタートとともに、一つの登録バッジで入場できるパリ国際見本市で同時開催の合同展フーズネクストとビジョルカとの相乗効果に期待をかけ、全ての展示会の出展社・来場者が交流できるアフター展示会パーティーを企画した。