ダブルツリー(札幌市)が販売する、ヤクを主素材に使うエシカル(倫理的な)ファッションブランド「ショーケイ」は23年秋冬、セーターやカーディガンなどニットアイテムを充実する。最近は男性が増えていることから、メンズのラインナップも増やした。
ヤク100%やウール・ヤクのタートルなどベーシックなセーターに加え、23年秋冬はランタンスリーブのようなふっくらとした袖のセーター、カーディガンを増やした。パッチワークのようにパーツごとに色を切り替えたカーディガンも登場する。メンズのベストやセーターも選択肢を増やした。ヤク100%のセーターで中心価格は3万5000~4万円。
秋冬アウターは、ペットボトルと牡蠣(かき)の殻をリサイクルした素材と、ショーケイ製品の製造過程で出るヤクの残毛・残糸を使用した中わたのキルティング使いが主力。側地もリサイクルポリエステルなどサステイナブル(持続可能)な素材を使う。
天然染料で染める「新万葉染め」のヤク100%のショールも企画した。
同ブランドはブロックチェーン技術なども活用しながらトレーサビリティー(履歴管理)を確立した〝リスポンシブル・ヤク〟(責任あるヤク)の使用に加え、ウールもRWS(レスポンシブル・ウール・スタンダード)認証を受けた素材を使用している。
履歴管理されたショーケイの糸やテキスタイルは、BtoB(企業間取引)でも関心が高まっている。アウターで使用している中わたも企業からの問い合わせが増えているという。
ブランドやアーティストなどのオリジナル図案をショーケイのショールにデジタルプリントするサービスも、最小20枚の小ロットで提供している。