若手人材の育成や同業とのネットワーク構築などを目的に、「新静岡セノバ」を運営する静鉄プロパティマネジメント(PM)が中心となってクリティカルシンキング(論理的思考)の研修がスタートした。第1回目は1月24日に新静岡セノバに集まり、「静岡合宿」を開いた。
全国のSC12社27人が、ビジネス例題をもとに「解決すべき本質は何か?」をテーマに丸1日かけて議論を重ねた。活発な発言があり、参加者からは「これまで同業の人と話す機会が少なく、普段の業務の悩みや、他社のやっていることなどを情報交換でき、有意義な時間だった」と高い評価が得られたこともあり、今後「年2回」のペースでの開催を計画している。
研修はビジネススクール大手のグロービスから講師を招いた。集まった27人は同世代のメンバー。研修目的は①個々人の論理的思考力の研鑽(けんさん)②明確な根拠を持って主張する力の育成③同業他社とのネットワークの構築──の三つ。動画講義の後、様々な例題を取り上げながらグループディスカッションなどを行い、活発な意見・情報交換が行われた。
主催した静鉄PMの佐藤壽康常務取締役セノバ事業部長は「難問に苦しみながらも丸1日ディスカッションを重ね、最後はみんな笑顔で終えることが出来た。若手の運営者が中心となる時代は、人口減少下でSC業界もさらに厳しい環境になるだろう。全国の仲間たちと連携し合い、乗り越えてくれることを期待したい」とエールを送った。