シップスはメンズの新レーベル「シティ・アンビエント・プロダクツ」をスタートする。90~00年代の要素やユースカルチャーを取り入れたオリジナルのウェアと仕入れ商品で、20~30代の若年層を狙う。8月8日からシップスの20店とECで販売する。24年秋冬は小売りベース4億円、25年は通年で10億円の売上高を計画する。
(柏木均之)
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19年秋冬で終了した「ジェットブルー」に代わる若年層向けのレーベルとして開発した。24年秋冬物はオリジナル商品で45型を企画した。カットソーアイテム4500円(税抜き)、シャツやセーター9000円、パンツ1万円、アウター1万6000円など。メインレーベル「シップス」より価格を3割程度抑えた。
中軽衣料がオリジナルの75%を占める。カットソーアイテムにはブランドの頭文字であるCAPをイメージしたロゴマークやオリジナル柄をプリントした。セーターも綿・アクリルにするなど若年層に選ばれやすい素材を使う。パンツのシルエットもシップスにはないワイドシルエットが多く、アウターもゆったりとしたサイズ感だ。
社内企画チームは20~30代の若手で、インスタグラムなどで発信するビジュアル制作にもターゲット層と同世代のクリエイターを起用した。
5月からシップスの20店でテスト販売を開始したが、20~30代の購買が多く、購入客の25%を女性が占めるという。
8月8日の本格スタート以降はオリジナル以外に仕入れブランドも実店舗20店のコーナーで販売するほか、自社ECやECモールでも販売する。軌道に乗れば単独店も出店する考えだ。