《EC担当者を訪ねて》シンゾーン 北村真利さん 自社に絞ってコンセプトを一貫

2025/11/07 06:29 更新NEW!


シンゾーン マーケティング課課長 北村真利さん

 シンゾーンは、ECモールには出店せず店舗と自社サイトに絞ることで、一貫したブランドイメージを伝えている。運営を担当する北村さんに聞いた。

 ――ECの運営体制は。

 専属はほぼ私1人で、仕入れ商品の撮影、採寸、原稿作成、カスタマー対応、メルマガやバナー制作などを行っています。

 23年に基幹システムを刷新し、同時に店舗とECの会員プログラムを統一したため、双方の買い回りを促進できるようになりました。

 ――モールに出ない理由は。

 直営店がプロパー販売を重視しているため、ECモールのクーポン施策やタイムセールにはあまり乗りたくないという考えです。自社ECに絞ることで、ブランドイメージをぶらさず表現できるメリットもあります。商品の着用画像はシーズンテーマに合わせて屋外で撮影したり、文字のフォントやバナーの見せ方も自社で考えています。

 ――ECの客層は。

 実店舗と同様に、30代後半~40代の女性が中心です。長年の顧客やブランドをよく知ってくれている方が多いため、ワイドボトムの「ジョゼシリーズ」やスウェットの「コモン」など、ユーザーが品番名で検索する傾向も高いです。

 ――独自のサービスは。

 商品の修理や再販希望など、問い合わせにはできる限り対応しています。店舗ではお客様への丁寧な接客が特徴で、お茶やお菓子でもてなすこともあります。ECでも商品にサンキューレターを添えたり、ノベルティーを同封するなど、シンゾーンらしい心配りを大切にしています。

 ――注力する点は。

 着用感をもっとリアルに伝えるため、販売員のスタイリング写真をサイト内に掲載し始めたところ、最もクリック数の多いコンテンツになりました。現在のEC化率は25%前後ですが、店頭と連動した施策で、買い回りを増やしたいです。

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