アシックス、駅構内に直営店

2016/08/08 15:55 更新


 アシックスジャパンは9日、京浜急行電鉄品川駅構内のホームに直営店「アシックスステーションストア品川」を開く。パナソニックの「光IDソリューション」技術を活用し、ECと実販売を組み合わせた売り方を試みる。年間売り上げ目標は約1億円で、うち半分はECを通じたものとなる見込み。

 店舗は2、3番線ホーム上の中央に位置し、面積は約45平方㍍。“買えるショールーム”を謳い、バックスペースはほとんど無く、陳列商品数も100点と既存店に比べ大幅に少ない。

 パナソニックの光IDとは、LED(発光ダイオード)光源を高速点滅させてデジタル信号を発信する独自の可視光通信技術。店舗に設けた3カ所の光ID発信ポイントに専用アプリをダウンロードしたスマートフォンをかざすと、ECサイト「アシックスオンラインストア」が自動的に表示され、店内商品の情報などを受け取る仕組み。常設の小売業態で初の導入事例となる。

 店舗外面には55型の大型デジタルサイネージを6面設置。二次元バーコードも表示しており、これをスマートフォンなどで読み取ると、同サイトへのアクセスが可能だ。

 アシックスジャパンは、消費者とスポーツの接点となる場所を多面的に創出することに力を入れており、同店の開設もその一環。西前学社長は「消費者の買い方は多様化しており、お客様が求める小売店と模索する中で行き着いた試み」と話す。

8月は五輪ウェアのレプリカや店舗限定Tシャツなどを販売
8月は五輪ウェアのレプリカや店舗限定Tシャツなどを販売

京急品川駅構内に開設したアシックスステーションストア品川



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事