しまむら社長 "宝探し"の楽しさ復活 PB拡大は継続

2018/04/04 04:30 更新


しまむら 北島常好社長

 「レディスアウターの品揃えの幅を広げると申し上げておきたい」。2月に就任したしまむらの北島常好社長が、初の決算会見で強調した。

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 前期の業績が09年2月期以来の減収減益となったのは「ファッションセンターしまむら」の苦戦による。販促で思うような効果が出なかった上に、「10を5にすればいいところを3にしてしまった」。

 商品を絞り込み過ぎた反省から、レディスで強みとしてきたバラエティー感の打ち出しに再び力を注ぐ。「宝探しのような楽しさ」の復活で、最優先の課題である既存店売り上げを引き上げようというわけだ。

 一方、差別化と粗利益率の確保、価格戦略強化に向けてPB拡大の手は緩めない。「クロッシー」にまとめたPB比率は前期で25%。これを「今期は35%くらいにしたい」のも重点で、シリーズ化して増やす。

 食料品などの値上げが広がるなか、価格の打ち出しは欠かせない。

 17年秋に立ち上げた実用中心の価格訴求型の〝バリュー〟を、継続的に販売できるように量を構えて本格化する。品質と機能で売り込む〝プレミアム〟では「裏地あったかパンツ」に続くしまむらを代表する商品の開発を目指す。まずは「素肌涼やかデニム&パンツ」の機能を高めて100万本を用意した。

 バラエティーとPB拡大は、相反しかねないだけに「バランスをとりながら進める」。「PBは40%まで」「肌着や靴下はもっと絞れる」と話す。引き続き最適を探りながら、既存店売り上げの復活を目指す。



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