愛知県岡崎市でセレクトショップのアバンダンティズム(アバン)とともに、子供造形教室の「岡崎ぎゃざ」も運営している。アバンを開店したのが6年前。「店を開く前から2軸でやると決めていた」という。「服屋の視点だけでなく、もっと離れたところから服を見ないと片寄ってしまう」と、広い視野を大切にする。
セレクトショップと子供向けの造形教室。全く異なるジャンルのように見えるが、「表現が違うだけで根っこにあるものは同じ」。岡崎きゃざでは一人ひとりが表現できる環境作りを大切にしている。その思想はアバンの根底にも流れている。
岡崎ぎゃざでは定期的にワークショップを開いているが、11月末にはクリエイターを招いて木版画の教室を開催する。ここには初めての試みとしてアバンの顧客も参加する予定だ。大人向け、子供向けと分けて考えるのではなく、一つのワークショップを通じて、アバンと岡崎ぎゃざがつながる。アバン開店時の思いが具現化する。
アバンでは国内に加えて、幅広い国のデザイナーのセレクトを増やしている。文化や宗教は服のデザインに反映される。多彩なデザイナーのセレクトで、アバンならではの価値を生み出す。
