「開発部を増員した」としまむらの鈴木誠社長。26年度までの新中期計画を立ち上げ、再生から成長にフェーズを切り替えるなか、重点の一つが出店数の拡大だ。前3カ年計画で89店と、数値目標で唯一未達だった。新3カ年計画では150店を掲げ、人員を増やして臨む。
【関連記事】しまむらの新中計 事業ポートフォリオで成長 既存店、ECとも伸ばす
かつて出店を急いで不採算店を増やした反省に立ち、この間は「収益性の高いところに厳選してきた」という。ここで出店数を増やすが、厳選の立場は変わらないから担当者を増やすことになった。
出店拡大は都市部での開発が重点だ。首都圏では「山手線の外側から攻め、山手線エリアへ進む」意向だが、欠かせないのが「知名度の向上」。そこで取り組んでいるのが都心の大型商業施設への期間限定店の出店だ。すでにインフルエンサーとの協業企画で上野マルイに出ており、今後も継続することにしている。