韓国のファッション産業の発展を担う業界団体のソウルファッションハブ(クリエイティブファクトリーグループ運営)に所属するデザイナーが、10月に開かれたファッションワールド東京(RXジャパン主催)に出展した。新世界グループのBtoB(企業間取引)オンラインプラットフォーム「KFASHION82」との共同。創業7年未満の若手ブランドが24年春夏物を披露した。
(関麻生衣)
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フェミニンやカジュアルをベースにしたモダンな服が目立った。レディスを中心に、ユニセックスで着られるメンズ服やスニーカー、ゴルフウェアが揃った。バイヤーからは好評で、「改めてKファッションへの関心の高さを感じた」という。
ディテール光らせて
「デレタンティズム」はデニムアイテムを強みにする。真ん中に大きなハートのモチーフを縫い合わせたジーンズ(卸価格229ドル)がキャッチーだ。もう一つの売りであるデジタルプリントのTシャツは、どこかフューチャリスティック。韓国ではオンラインでミレニアル世代やZ世代に支持されているという。
素材の様々な風合いを生かすレディス「ビーマンスタジオ」は、ミニマルなデザインのジャケットやドレスを見せた。胸元を細いリボンでレースアップしたTシャツ(19ドル)は、袖をパターンで立体的にした。
柄やディテールでフェミニニティーを表現したブランドも並んだ。「トセ」はロマンと現代の結合をモットーにする。手描き風のストライプの上に花柄を散りばめたトップ(40ドル)やパンツを推す。羽織りにもなるマルチストライプのシャツドレスにも注目する。