スニーカービジネスのキーパーソンが語る「スニーカーについて今、思うこと」

2023/02/28 15:00 更新有料会員限定


 スニーカーセレクトショップ「アトモス」の創設者、米リセールプラットフォーム大手ストックエックスのCEO(最高経営責任者)、スニーカー芸人の草分け的存在、物流受託などプラットフォーム機能を備えたEC企業トップに、「スニーカーについて今、思うこと」を聞いた。

【関連記事】スニーカービジネスの未来は?

ブーム関係なく自分なりに楽しんで

スニーカー大好き芸人、レイザーラモンRGさん

「ホイサム×スニーカー同好会コラボソックス」(レンフロ・ジャパン)ではデザインを担当した

 スニーカーにハマったのは、幼稚園のとき、アニメキャラクターの靴が格好良く見えたのがきっかけですね。小学生で「アシックス」のランニングシューズ、中学はバレーボール部で使うシューズに凝って、高校で「アディダス」のテニスシューズを買いました。大学に入ってからはバイクに乗ってたので、軍モノのブーツばかりで少し遠ざかって。

 再燃したのは、芸人になってちょっと余裕ができてきたころ。バイクの大型免許を取るとき、ハイカットの靴を履かなきゃいけなくて、調べたら「ナイキ」の「エアジョーダン」の復刻が出ていた。今なら買えるってスイッチが入った。インスタグラムに上げて、コメントをもらうとうれしくて、週に4足くらい買っていた時期もありましたね。もう数えるのやめましたけど、自宅の1部屋と別に倉庫も借りて、今400足くらい持っているかな。

 好きなブランドとかモデルは毎日変わります。劇場のメンツ、天気や気温、誰に会う、何をするかでその日の朝、どれ履くか、靴部屋で1時間くらい考える。どの服着るかより、どのスニーカー履くかでめっちゃ迷います。

 ソックス選びも大事です。スニーカーのサイズってちょっとずつ違うから、薄手とか厚手とか使い分けるし、私服から衣装に着替えるとき、ソックスも替えたりします。色々試して、ある程度何にでも合うなと思うのは白地の厚手で文字が入っているやつですね。

 「ホイサム×スニーカー同好会コラボソックス」の「吉本興業」の文字入りデザインは、普段自分が履いているのに一番近いのと、漢字だと海外でバズって、お土産として買ってもらえるかなって…。まあ、ボケも入ってます。

 限定とか別注とか人気モデルにプレ値(プレミアム価格)が付いたりしても、僕自身は基本3万円超えたら手を出さないと決めています。希少モデルって、大分側で獲れると関サバ、関アジで、四国側で獲れた同じ魚はブランドにならないのと一緒やと思うんです。スニーカーとしての機能は変わらない。

 高くても買えるくらい稼ぐのもためるのも、抽選にハズれたら深追いしないっていうのも両方ありと思う。その人なりにブームと付き合って楽しめれば良い。僕も買えるなら欲しいですけど、サイズないとか、抽選に落ちたとか、プレ値で高いとかあきらめる理由も欲しいんですよ。欲望はキリがないから。(お笑い芸人、「スニーカーベストドレッサー賞」を3年連続で受賞し、20年に殿堂入り)

行き過ぎは解消、買いやすく

プラットフォーム事業に秀でた靴のECを運営する田中裕輔さん

田中社長

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定デジタルニュース



この記事に関連する記事