進む衣料品の回収 繊維育英会、昨年20万着回収し今年は50万着へ

2023/04/27 06:28 更新会員限定


回収ボックスにもリサイクルボードを使う「ウィゾール」プロジェクト(第3回サステナブルファッション・EXPO春で)

 衣料品を回収して資源を循環するプロジェクトやリサイクル事業が目立ってきた。SDGs(持続可能な開発目標)やサステイナブル(持続可能な)への活動が広がり、エコ素材や残糸などを活用したブランドや商品企画も増えるなか、消費者の意識も高まりつつあり、衣料品の回収が進んできた。

(古川伸広)

 一般社団法人繊維育英会は22年4月、資源循環プロジェクト「ウィゾール」を開始し、1年間で約20万着の衣料を回収した。23年は2倍以上の50万着超の回収を見込む。「全ての服は捨てるものではなく、全て回収するもの。そして生まれ変わるもの」(財間宣彰副理事長)として、提携先に設置した回収ボックスで、素材を制限せずに全ての衣料品を回収している。色や混合率別に仕分けし、パーツの解体作業を徹底、糸にできるものは紡績し「リ・ヤーン」として繊維製品にする。それ以外は圧縮成形した繊維リサイクルボード「パネコ」にし、2通りの〝ダブルサーキュラーエコノミー〟に取り組んでいる。

この記事は無料会員限定記事です。

今すぐ無料で会員登録

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード会員限定サステイナブル



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事