日本ショッピングセンター協会(SC協会)はこのほど『SC白書2024』を発行した。タイトルを「ブレイクスルー~ネクストSC時代~」として、コロナ禍を経た新たな環境に挑戦しようとするSCの現況を示している。会員企業へのアンケートを含め、開発、売上高、賃料の動向や人材の課題、環境保全の取り組みなどをまとめた。
既存アセットを活用
23年に開業したSC協会基準のSCは34施設だった。前年を2下回り、21年の24に次ぐ少なさだった。コロナ禍でテナント企業が出店意欲を落としていた期間にリーシングしていたことはあるが、進む少子高齢化といった人口動態の課題が開発を鈍らせており、建設費の高騰がさらに削っている形だ。