三陽商会「100年コート」 軽量化の「粋」開発 中空糸使い生地重量7割に

2023/02/16 11:00 更新


メンズ(左)、レディス

 三陽商会のコートブランド「サンヨーコート」は、生地を約30%軽量化した本格トレンチコート「100年コート粋(すい)」を開発した。メンズ、レディス各1型。3月1日から、ブランド複合店「サンヨーエッセンシャルズ」など6店と自社オンラインストアなどで販売する。2月20日までの期間限定で、伊勢丹新宿本店でレディスコートを先行販売している。

 コート専業で54年の歴史を持つ自社工場、サンヨーソーイング青森ファクトリー(青森県七戸町)で生産する。生地の緯糸にポリエステルの中空糸、経糸は超長綿を使って高密度に織り上げた。中空糸を使用することで既存の100年コートよりも生地を約30%軽量化した。さらに、コートの襟首が頸椎(けいつい)に乗り、肩ではなく体幹に沿って重心を支えるようパターンを組むことで、重量を分散して重さを感じにくく設計した。ベースデザインは22年に発売した最高峰モデル「100年コート極(きわみ)」。着脱できるライナーの上部には、「光電子」繊維を均一に練り込んだ中わたを採用した。ライナーの柄の「三陽格子」は、100年コートオリジナル。メンズコートは着丈120センチ、M~LLの3サイズ、レディスは着丈115センチ、36と38の2サイズ。メンズ税込み17万6000円、レディス16万5000円。

 100年コートは、同社の物作りへのこだわりを体現した商品として13年から販売しており、今年で10周年を迎えた。

生地だけでなく設計やディテールでも軽さを追求した「100年コート粋」


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